ぺさのブログ

ぼっちのリア充

童話 書いてみた!

嘘つきオオカミくんと村の動物たち

むかしむかしあるところに動物たちだけが暮らす平和な村がありました
みんな長老のカメじいさんのゆうことをよく守り
協力しあって生活していました


首の長いキリン兄さんはみんなのために
高いところに実った果物を収穫して分け与えてあげていました
鼻の長いゾウ姉ちゃんは
湖の水を吸ってみんなの生活用水を確保してくれていました。
耳のいい犬くんは
村の安全を守るためにパトロールをしてくれていました。
そうやって村の動物たちはお互い協力しあって仕事をしていたんですが
狼くんだけは働かずいつもサボって嘘ばかりついていました。
そんな狼くんに村の動物たちは困ってしまい
長老のカメじいさんに相談しにいきました。
そしてカメじいさんは狼くんのうちにいき
「なんで働かないでウソばかりつくんだい?みんな困っているよ」と
告げにいきました。
しかし狼くんは全く悪びれず
「なんでって?働くのなんてダルいからさ」
「それに嘘ついてみんな騙すのが楽しいんだよ」と
嬉しそうに笑いました。
カメじいさんはその答えに呆れてしまいガッカリしました。
しかしそんなカメじいさんの思いとは裏腹に
狼くんは今までついた嘘や騙された動物たちのエピソードを
面白おかしく語り始めました。
最初はムッとした顔で聞いてたカメじいさんも
狼くんの巧みな話術と騙された時の動物たちの滑稽な姿を想像して
思わず吹き出して笑っちゃっていました
その瞬間カメじいさんは閃きました!
そして狼くんにあることを告げると
狼くんはそれは楽しそうだなと賛成しました
翌日かめじいさんの指示で村の動物たちが広場に集められ
みんな何が始まるんだろうとワクワクしていたら
狼くんが颯爽と現れました
散々狼くんに嘘をつかれ意地悪をされてきた動物たちは
狼くんの登場に嫌な気分になりました。
しかし狼くんはそんなことはものともせず
一人楽しそうに今までイタズラした数々のエピソードや作り話しを
話し始めました
すると最初は嫌がってたみんなも段々おかしくなって
最終的には大笑いしながら狼くんの話しに聞き入ってしまいました。
狼くんはそんなみんなの反応に嬉しくなり、
時間も忘れて喋り通しました
やがて動物たちは気がつくと狼くんの話のファンになってしまっていました
そうして狼くんのステージは大成功で幕を閉じ
狼くんは今まで味わったことのない最高の気分になりました
それから狼くんが村を歩いていると
他の動物たちが
また話を聞かせてといってくるようになり
狼くんはいてもたってもいられず
かめじいさんに協力してもらいラジオ局を開設することにしました。
それからラジオDJ として狼くんは得意の話術を
存分に生かした放送をしたり
企画として他の動物たちにドッキリを仕掛けたり
ステージで芸を披露したりしました
そのおかげで狼くんはこの村の厄介者から
村の人気者に変わり
みんな狼くんの存在で笑いながら今まで以上に
たのしく平和に暮らしていけるようになったそうな。

 

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